モルディブには、リゾートごとにはっきりした世界観やコンセプトを打ち出しているところが多くあります。そんな中でHuvafen Fushiは、正直に言うと「これが売り」という強い主張をあまり感じないリゾートでした。でも実際に泊まってみて、その“主張のなさ”こそがこのリゾートの心地よさなのだと気づいたので、今回はその感覚についてまとめてみます。

お部屋づくりに滲む「安心感」
デザイン性や眺望のこだわりを前面に出すリゾートが多い中、Huvafen Fushiのお部屋は、美しい海はしっかり見えるけれど、こちら側が丸見えにはならない、という絶妙な距離感でつくられていました。派手さで魅せるというより、上品で居心地の良い空間そのもので安心させてくれる感じです。お忍びの滞在や、長期滞在にもよく合うと思います。

スタッフの距離感も、ちょうどいい
スタッフの接し方も、お部屋の印象とよく似ていました。気軽になりすぎず、かといってかしこまりすぎることもなく、自然体。どちらの方向にも“やり過ぎ感”がないので、一緒にいてすごく楽でした。

尖った特徴がないからこそ、気疲れしない
正直なところ、Huvafen Fushiは全体的にすごくニュートラルな印象を受けるリゾートで、「ここが特徴です」と一言で言い表しにくいもどかしさもあります。ただ、裏を返せばそれは、滞在中ずっと気疲れしないということでもあります。だからこそ、リピーターの多いリゾートなのではないかな、と感じました。
ハウスリーフの美しさに見える、島管理の巧みさ
Huvafen Fushiは、1972年にモルディブ初のリゾートを開業したUniversal Enterprises(現VERSA Hospitality)が運営する、100%モルディブ資本のリゾートです。だからなのでしょうか?水上ヴィラからのハウスリーフとの距離感、そしてハウスリーフそのものの美しさは、特にHuvafen Fushiの印象として強く残った点でした。こうした恵まれた自然環境をきちんと維持しながら運営できるのは、地元モルディブの企業ならではの強みなのではないか、と個人的には思っています。

水中スパが、夜はレストランに変わる
このリゾートには水中レストランがあるのですが、面白いのは、ここが昼はスパ施設として、夜になると貸切のレストランとして使われているということ。他のリゾートでは昼夜で場所の用途をきっちり分けているところが多かったので、これは新鮮でした。一つの空間を無駄にしない、どこか一石二鳥でゆるっとした発想に、モルディブ人らしい考え方を感じました。
こんな人に向いているリゾート
一つの尖った体験や、わかりやすい“映え”を求める方には、少し輪郭が掴みにくいリゾートかもしれません。一方で、気疲れせずゆっくり過ごしたい方や、何度も通いたくなるような落ち着き先を探している方には、Huvafen Fushiはとても合うと思います。
まとめ
ずっといるなら、ここがいい。Huvafen Fushiは、そう思わせてくれる落ち着いたリゾートでした。次回以降の記事では、実際に泊まった2つの客室タイプについて詳しくご紹介していきます。



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